スーパーのインターンシップでは、売場づくりや販売企画を通して「食」について考える体験ができます。この記事では、大学で管理栄養士の資格取得に向けて学びながら食に関わる仕事を探していたK.Yさんに、印象に残ったグループワークや入社後の仕事につながった学びについて話を聞きました。
大学で管理栄養士の資格取得に向けて勉強しながら、食品業界を軸に就職活動を進めていたK.Yさん。国家試験対策と就職活動を両立する中で、イトーヨーカ堂の1Day仕事体験(インターンシップ)に参加し、その体験をきっかけに2024年に入社しました。現在はイトーヨーカ堂が展開する「ヨークフーズ」の鮮魚部で、調理加工や売場づくり、発注などを担当しています。
ずっと食品業界に就きたいという思いがあって、就職活動でも食に関わる仕事を中心に見ていました。コロナ禍で情報収集はオンラインが中心でしたが、その中で自分が関心を持てる仕事を探しながら進めていました。
大学では管理栄養士の資格取得に向けて勉強していたこともあって、食を通して人の暮らしや健康に関わる仕事がしたいという思いが強くなりました。当時は国家試験対策と就職活動を両立しながら進路を考えていたのですが、その中でも、商品をつくる側だけでなく、お客様の暮らしに近い場所で食を届けられる仕事として、スーパーの仕事にも魅力を感じていました。
普段から買い物に行く中で、スーパーは身近で楽しい場所だと感じていたこともあり、まずは実際の仕事の内容を知りたいと思って、イトーヨーカ堂の1Day仕事体験に応募しました。
当時はコロナ禍の影響でオンライン開催だったので、画面越しに初対面の人と意見交換をすることに少し緊張していました。
グループワークでは、ドレッシングの開発と販売計画を考える課題に取り組みました。参加者同士で意見を出し合うときも、誰かの案をすぐに否定するのではなく、「いいね」「こうするともっと良くなりそう」と広げていく雰囲気がありました。人事の方も一人ひとりの意見を肯定したうえでアドバイスをくださったので、最初の緊張が少しずつほぐれ、安心して参加できました。
1Day仕事体験の中で、私たちのグループは「食事の準備を特定の誰か一人が担うのではなく、家族みんなが関われるようにしたい」という考えから、そのきっかけになる商品としてドレッシングを提案しました。
その発表に対して、人事の方が「誰もが食事準備に関われるようにするという考え方は、私たちが目指す姿にも通じている」と言ってくださったのが印象に残っています。自分の考え方と会社の方向性が重なったと感じ、「ここで働いてみたい」と思うきっかけになりました。
入社前は、「歴史のある会社だからルールが厳しいのかな」と強く意識していたわけではなく、まずは「魚を切る仕事が楽しそう」という気持ちの方が大きかったです。実際に入ってからも、昔からのやり方に縛られている感じはなく、新しい方向に進もうとする空気を感じています。
家族からは「資格を取ってスーパー業界に進むの?」と驚かれましたが、最後は背中を押してくれました。もともと私はスーパーが好きですし、食を通して地域の暮らしに関われる仕事だと感じていたので、納得して進路を決めることができました。

入社当初は魚を下ろす作業を覚えることで精一杯でした。鮮魚売場では、仕込みや売場準備を見越して作業の段取りを組む必要があり、最初はその流れを理解することにも苦労しました。
例えば魚を下ろす作業は、最初は1時間近くかかることもあり、売場の準備に間に合わないことがありました。そこで、先輩に教わったことを振り返りながら毎回時間を測り、「どこで手が止まっているのか」「どうすればもっと早くできるのか」を見直すようにしました。
わからないことはそのままにせず、上司や先輩に聞いて反復することを続けた結果、今では10〜15分ほどでできるようになり、少しずつ仕事の流れもつかめるようになりました。
私は、ただ商品が並んでいるだけではなく、思わず手に取りたくなる売場にしたいと考えています。鮮魚は、量感の出し方だけでなく、切り身の見せ方も大切です。例えば包丁の入れ方ひとつで見た目が変わるので、最後に角が立つように切って、きれいに見えるよう意識しています。

1年目は自分の仕事を覚えることで精一杯でしたが、2年目になってからは、売場全体を見ながら考える場面が増えました。
私の店舗では平日はご高齢のお客様が多く、週末はファミリー層の来店が増えます。そのため、ご高齢の方には「少しいいものを少しの量で」、ファミリー層には「大容量で買いやすく」、どちらのお客様にも共通して「調理しやすいこと」を意識して、商品づくりや売場づくりを考えるようになりました。
商品の売れ方や時間帯によって売場の状況は変わるため、都度判断しながら調整していくことも大事な仕事のひとつです。
値引きは単にシールを貼る作業ではありません。鮮魚は鮮度が命なので、流通温度を守ったり、包丁の入れ方を工夫して見栄えよく仕上げたりと、できるだけ値引きしなくても「買いたい」と思っていただける商品づくりを意識しています。
そのうえで、品質が落ちる前に早めに値引きする商品もあれば、高価で動きにくい商品は早めに値下げ率を大きくすることもあります。時間帯や売れ方を見ながら判断する必要があり、売場の状況を見て動くことの大切さを実感しています。
| 7:00 | 出勤・売上データ等確認 前日の売上や何が一番売れたか、どの商品でロスが多かったかを確認し、その日の売場づくりや作業の進め方を考えます。 |
|---|---|
| 7:30 | 納品処理・調理加工 納品された魚を台車に乗せて運び、魚を下ろすなどの調理加工の作業に入ります。 9時の開店に向けて、開店までに売場へ商品を出せるよう逆算して進めます。 |
| 9:00 | 開店 開店までに準備できた商品から順次売場に出し、開店後も加工や値付けをしながら商品を補充していきます。 |
| 10:00 | 値付け・商品補充 開店後は、加工した商品の値付けを行ったり、売場に足りないものを補充したりします。 |
| 12:00 | 休憩時間 |
| 13:00 | 発注・売場メンテナンス 翌日などの発注作業を行ったり、午前中にできなかった補充作業や、売場を整える作業を行います。 |
| 15:00 | 片付け 作業場の清掃や器具の片付けを行い、翌日に向けた準備を進めます。 |
| 16:00 | 退勤 |
真面目な人が多い一方で、話しかけづらさはなく、困ったときは相談しやすい雰囲気があります。鮮魚だけで完結するのではなく、部門を越えて店全体でより良い売場にしていこうとする空気があり、年齢や立場に関係なく声を掛け合いながら仕事を進めています。
私は、自分が言われて嫌なことは言わないようにしています。そのうえで、お願いするときは「お願いします」「ありがとうございます」を必ず伝えるようにしています。自分ができていないことを人に求めても伝わりにくいので、まずは自分がきちんとできる状態になってから、必要なことを伝えるようにしています。
今の目標は、鮮魚の加工技術をさらに磨き、地域の方に頼っていただける売場をつくることです。管理栄養士として学んできた知識も活かしながら、魚に含まれるたんぱく質や、日本ならではの食文化の良さも伝えていきたいと思っています。私自身、オンラインでのインターンに最初は不安がありましたが、参加したことで仕事のイメージを具体的に持つことができました。食に関わる仕事に少しでも興味がある方は、まずはインターンに参加して、実際の仕事に触れてみてほしいです。
※2026年5月調査時点
総合職
イトーヨーカ堂が展開する各店舗
(イトーヨーカドー、
ヨークフーズ、ヨークマートなど)
※初任配属店舗は、内定者が選択した「初任配属地域」を
もとに
決定 ※原則、引っ越しのない働き方
実働8時間の交替制勤務
<シフト例>※店舗営業時間に準ずる
8:00~17:00/10:00~19:00/13:00~22:00 等
年間休日120日(完全週休2日制)
※年次有給休暇、出産休暇、育児休暇、子の看護休暇、
年2回各7日間の連続休暇取得可、赴任休暇、介護休暇、
ボランティア休暇、慶弔休暇 等
| 大学院卒 | 月額 267,900円 |
|---|---|
| 大学卒 | 月額 250,000円 |
| 短大・専門卒 | 月額 230,500円 |
ヨーカドー大学は、小売業の奥深さを体感できる1Dayオープンカンパニーです。地域の情報や売場データを用いて、出店戦略や売上課題を解決するグループワークを体験し、トレンドを読み解き売場をプロデュースする商売の醍醐味を学びます。プロの社員からの的確なフィードバックを通じて、あなたのマーケティング力を試せる1日です。


1920年の創業以来、イトーヨーカ堂は売場を起点に商売を磨いてきました。食品を中心に、お客様に何をどう届けるかを考え、部門をまたいで売場全体を組み立てていく。大型店が多いこともあり、若手のうちから広い視野で売場と向き合えることが特徴です。長い歴史という安定した土台の上で、「考えて動く」挑戦的な仕事に早くから触れられます。