売場は「商品を並べる場所」ではありません。商品の見せ方や発注の判断によって、売れ行きは大きく変わります。入社1年目から売場を担当する社員は、現場で何を見て、どう判断しているのか。その実際を聞きました。
大学時代にスーパーでのアルバイトを経験し、「売場づくりの技術コンクール」では1年目の悔しさをバネに2年目で優勝。就活では人と関わる仕事を求めてホテル業界を志望していたものの、アルバイトを通じて知った「売場の工夫で商品の動きが変わる面白さ」に惹かれ、2025年に入社しました。
現在はイトーヨーカ堂が展開する「イトーヨーカドー」の加工食品部で、カップ麺の売場を担当しています。
大学生の頃は、日本のおもてなしを世界に広める仕事に憧れて、ホテル業界も検討していました。実際にホテルでアルバイトをしてみると、マニュアルが大事な仕事であることを理解できた一方で、自分で工夫する仕事へ興味が移っていきました。
就活時期にはヨークマートでアルバイトをしていて、実際に売場に立って初めてスーパーの仕事の面白さを知ったんです。もともとスーパーに強い関心があったわけではないですが、「自分の工夫で商品が売れていく感覚」を知ったことが、この業界を志望する大きな理由になりました。
きっかけは、学生の頃に経験した売場づくりの技術コンクールです。1年目は思うような結果になりませんでしたが、「どうすれば商品の魅力が伝わるか」を考え続け、翌年に優勝することができました。自分の工夫が売場に表れ、その結果を数字でも見られることに、仕事の面白さを感じました。
最終的にイトーヨーカ堂に決めたのは、面接でのやり取りも大きかったです。
コンクール出場の話をしたときに、結果だけではなく「そのとき何を考えていたのか」まで興味を持って聞いてくださって、自分が大切にしてきた売場づくりへの向き合い方を見てくれていると感じました。

初めて配属された現在の店舗は、アルバイトをしていた店舗よりも売場の規模が大きいので、入社前はどのくらいの商品を扱うのか想像がつかない部分もありました。実際に売場を担当してみると、発注や品出し、売場づくりなどを通して商品の動きを細かく見られるので、基本を学べる環境だと感じています。
本部から販売計画や商品情報が共有されることもありますが、店舗の客層や売れ行きを見ながら売場のつくり方を調整することもあります。想像していたよりも考えることが多い仕事だと感じました。

私がいる店舗は、お客様の来店数が多く、売場の動きも速い店舗です。そのため、商品を補充するだけでなく、「どのタイミングで補充するか」「どれくらいの量を出すか」を考える必要があります。今は、自分なりの売場づくりの工夫ができるようになってきました。
陳列でも、商品の顔に売場の照明がしっかり当たるように少し斜めに置いてみたり、段ボールの切り口を折り曲げて立体的に見せたりと、お客様の動線に合わせて見え方を工夫しています。そうした小さな工夫で商品の動きが変わる、売場づくりの面白さを感じています。
現場では年齢や国籍の違うパートさんと一緒に働いています。最初はコミュニケーションに苦労することもありましたが、仕事以外の雑談なども含めて日頃から会話を重ねることで、少しずつ相談しやすい関係ができてきました。
繁忙期には部門を越えて協力する場面も多く、売場全体で連携して動く経験を通して、以前よりも周囲の動きを意識するようになったと感じています。
学生時代はお菓子売場に興味があったのですが、最初は商品の重量が比較的軽く扱いやすいカップ麺から担当することになりました。発注や品出し、売場づくりなどを通して商品の動きを細かく見られるので、商売の基本を学べる売場だと感じています。
品出しや発注などの作業を進めながら、次の売場づくりも考えるようにしています。最近は売れ行きのデータやお客様の好みの傾向を見ながら、「次はどの商品を目立たせようか」と考える余裕が少し出てきました。最初は発注量がわからなかったのですが、少しずつ見立てがつくようになってきました。
年末年始など特定時期に動く商品は、他部門のスタッフには場所がわかりづらいこともあります。例えば、正月に並ぶ「お屠蘇(とそ)」のような商品は、事前に「どこにあるか」「なくなったらどこへ補充を頼むか」を共有しておくと、売場全体が動きやすくなります。スーパーの仕事は、自分の判断だけでなく周囲と連携して成り立っています。
| 12:30 | 出勤・ミーティング参加 出勤後、まずは社員ミーティングに参加します。 マネジャーから広告商品の場所や当日の出勤状況の共有を受け、 その日に自分がやるべき作業(補充など)の指示を受けます。 |
|---|---|
| 13:00 | 売場づくり・発注・計画 ミーティング後、担当しているカップ麺の品出し(補充)を行います。 併せて商品の発注をかけたり、その週の売場づくりの計画を立てたりします。 |
| 16:00 | 休憩時間 |
| 17:00 | 飲料の補充・個別業務対応 飲料やお酒が非常によく売れる店舗のため、社員全員で飲料の補充作業に入ります。 また、作業の合間にマネジャーから指示される個別業務を、自分のタイミングを見ながら進めていきます。 |
| 21:00 | 閉店・翌日の準備 21時に閉店を迎えます。 閉店後、翌日分の在庫をあらかじめ売場の該当箇所に持っていく「種まき」という準備作業を行います。 |
| 21:15 | お客様の声のまとめ 店長の方針に沿って、その日に商品の場所などお客様から聞かれたことや、 「美味しかった」などいただいた感想をまとめて記録します。 |
| 21:30 | 退勤 |
売場では、本部から共有される販売計画や商品情報を参考にしながら調整する場面が多くあります。例えば、「辛い商品が売れやすいから、この品揃えにしよう」「SNSで話題になっている商品だから目立たせてみよう」といったように、自分でも情報を集めながら売場づくりを考えています。
以前、私が「これ、きっと売れるはず!」と同期に宣言した商品が他店でも本当に売れたと聞いたときは、もっと自分から売れる商品を見つけていこうというモチベーションになりました。入社1年目から現場を任せてもらえるのは、大きなやりがいです。
航空系や建設系など他の業界に進んだ友人に仕事の話をするときは、「商品の置き方を変えたら売れたんだよ」と、自分の工夫が結果に直結する面白さをよく伝えています。自分で考えて工夫したことが数字や結果として見えたり、世の中の流行やお客様の反応を見ながら売場をつくっていく仕事なので、「スーパーの仕事って、面白いよ!」と胸を張って伝えています。

今はまず、店舗でお客様の反応を自分の目で見ながら、売場をどう動かすかを学ぶ時期だと思っています。現場でこの感覚を持てることが、将来マネジャーやマーチャンダイザーとして判断するときの土台になるはずだと感じています。
まずは加工食品全体や仕事をしっかり覚え、将来的には新店舗でマネジャーを務めて理想の売場をつくることが目標です。マネジャーを経験した後は、マーチャンダイザーになって、自分の好きなキャラクターとコラボした商品を企画・開発してみたいです。
最初から1つの業界に絞りすぎず、いろいろな「枝」を作って選択肢を広げてみてください。私も最初はホテル志望でしたが、視野を広げたことで、自分に一番合っているスーパーの仕事に出会えました。食に関わる仕事や小売業に少しでも興味がある方は、ぜひ実際の仕事を知ってみてください。意外と、スーパーの仕事って面白いですよ!
※2026年5月調査時点
総合職
イトーヨーカ堂が展開する各店舗
(イトーヨーカドー、
ヨークフーズ、ヨークマートなど)
※初任配属店舗は、内定者が選択した「初任配属地域」を
もとに
決定 ※原則、引っ越しのない働き方
実働8時間の交替制勤務
<シフト例>※店舗営業時間に準ずる
8:00~17:00/10:00~19:00/13:00~22:00 等
年間休日120日(完全週休2日制)
※年次有給休暇、出産休暇、育児休暇、子の看護休暇、
年2回各7日間の連続休暇取得可、赴任休暇、介護休暇、
ボランティア休暇、慶弔休暇 等
| 大学院卒 | 月額 267,900円 |
|---|---|
| 大学卒 | 月額 250,000円 |
| 短大・専門卒 | 月額 230,500円 |
ヨーカドー大学は、小売業の奥深さを体感できる1Dayオープンカンパニーです。地域の情報や売場データを用いて、出店戦略や売上課題を解決するグループワークを体験し、トレンドを読み解き売場をプロデュースする商売の醍醐味を学びます。プロの社員からの的確なフィードバックを通じて、あなたのマーケティング力を試せる1日です。


1920年の創業以来、イトーヨーカ堂は売場を起点に商売を磨いてきました。食品を中心に、お客様に何をどう届けるかを考え、部門をまたいで売場全体を組み立てていく。大型店が多いこともあり、若手のうちから広い視野で売場と向き合えることが特徴です。長い歴史という安定した土台の上で、「考えて動く」挑戦的な仕事に早くから触れられます。